➁「大きな組織では、能力よりも性格が大事」
前回、「協調性のなさ」がリストラされる理由の一つであると書きましたが、これはどういうことでしょうか。会社などで出世する方法として、普通は、「能力や努力などが突出し、人より抜きん出ていることが大事である」という説き方をすることが多いと思います。また、突出した起業家の場合には、破天荒な人や変わった異色の人もかなりいるでしょう。しかし、大勢の人が勤めているような会社になると、実は、「能力」よりも「性格」の方が大事なのです。実際に、大部分の仕事は、それほど難しいものではなく、ほかの人でも代替できるものです。「ある程度、教育すればほかの人でもできる」というような仕事が大部分なのです。サラリーマンの社長でも、交替ができるぐらいです。仕事の九十数パーセントは、ほかの人でも代替できる仕事なのです。
「リストラされにくい性格」
実際に、「能力」よりも「性格」が大事であるならば、クビを切られず、サバイバルする(生き残る)ためにはどうすればよいのでしょうか。そのためには、「どういう性格の人が、クビを切られにくいか」ということを考えなければならないでしょう。(続く)「サバイバルする社員の条件より」