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双極性障害

双極性障害はどんな病気?

双極性障害とは躁状態とうつ状態を繰り返す心の病気です。双極性障害は双極Ⅰ型障害と双極Ⅱ型障害の2つに分けられます。双極性障害の原因は脳の伝達物質の異常だと考えられていますが、まだ分かっていない部分も多いです。発症には遺伝的な要因もあるかもしれないと考えられています。なりやすい人は親切、人付き合いが良い、話すのが好き、活発で何事にも熱中しやすいことなどが指摘されています。親しい人の死、就職や結婚、出産などのライフイベント、大きなストレスが引き金となって発症することもあります。また、双極性障害は診断が難しい病気です。うつ病と診断されていた方でも、後に双極性障害へと診断が変わることもあります。

簡単な躁状態チェック

  • 話さずにいられなくなり、誰にでも話しかけてしまう
  • 些細なことでイライラし、怒ってしまう
  • 多弁傾向ですぐに話しがそれてしまう
  • ギャンブルに手を出してしまう
  • 普段とは異なりあまり寝ていなくても日中元気に活動できる
  • 周囲から心配されるほど仕事を頑張りすぎている
  • 注意力が散漫である
  • いろんな考えが次から次へと浮かんでくる
  • 自分が偉い人になったように感じる
  • そわそわしてじっとしていられない
  • 異性に強い関心を示し性的逸脱行動がある
  • エネルギーが溢れている感じがする
  • 前触れ無く大金を使ってしまう
  • 思い立ったらすぐ行動してしまう
  • 周囲から人が変わったようだと言われる
  • 派手なファッションを好むようになった
  • よく食べるようになった

双極性障害の主な症状

双極性障害にはⅠ型と比較的軽症のⅡ型があります。双極Ⅰ型障害の主な症状は明らかな躁状態とうつ状態です。躁状態は一週間以上続くとされ、周囲に多大な迷惑をかけることもあります。例えば夜も眠らずに出かけてしまったり、誰にでも話しかけてしまう、話を遮られると大きな声で怒る、大金を使ってしまうなど、周囲からは人が変わったように感じられ、社会的な信用に関わる症状が出ます。また、大きく高ぶっていたあと、うつ状態も大きく沈み込んでしまうことがあります。うつ状態では食欲不振、興味関心の低下、動くのがおっくうになる、希死念慮の出現などの症状が見られます。

双極Ⅱ型障害では、いつもより活動的にな軽躁状態とうつ状態を繰り返します。Ⅱ型の躁状態では少し調子がいいような、仕事がはかどる感じがしたりと周囲からは気づかれにくいという特徴があります。ですが、この躁状態のあとにはⅠ型同様にうつ状態が出現することがよくみられるます。躁状態にならないことが治療において重要なポイントです。

治療法

一般的には薬物治療、心理療法を行います。薬物治療では、気分安定薬、非定型抗精神病薬が有効だと言われています。日本で使用されている気分安定薬には炭酸リチウム(リーマス)、バルプロ酸ナトリウム(デパケン、バレリン)、カルバマゼピン(テグレトール)、ラモトリギン(ラミクタール)、非定型抗精神病薬にはオランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)があります。炭酸リチウムは躁状態の気分の高揚感や興奮状態、衝動性を抑えてくれます。さらにうつ状態のときにも効果があると言われています。ですが、注意点も多く、リチウムの血中濃度が高まると中毒状態になり副作用が出現します。主な副作用には手のふるえ、吐き気、めまい、食欲不振、下痢、喉の乾きがあります。副作用のない薬はないので回復できる可能性を信じ、医師と相談しながら内服治療を行いましょう。 心理療法では自身が病気であることを理解し、内服や治療の必要性を理解することが大切です。躁状態では気分が高揚しており本人からすると調子が良い状態なので、自身は病気ではないという気持ちが強いでしょう。はじめは治療を受け入れることが難しいですが、繰り返し辛い思いをしないよう、再発予防の観点からもしっかりと病状に対して理解、認識することが大切です。また自身の躁状態の兆候を見つけ、悪化する前に事前に対処できるようになることも重要です。基本的なことですが、陽の光を浴びて生活リズムを整え、規則正しい内服を続けることが病気の安定化に繋がります。

その他

躁状態では本人の意志で受診するのは難しいでしょう。ご家族やご友人のみなさんが異変に気付き、受診を勧めることが大切です。躁状態は一見明るく楽しげに見えますが、社会的信用を失ってしまうリスクがあったり、躁状態のあとにうつ状態になり希死念慮が出現することがあります。本人が辛い悪循環に陥らないよう、周囲のサポートが欠かせません。一度、専門機関にご相談ください。

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