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パニック障害(パニック症)

パニック障害(パニック症)とは

場所や状況に関係なく生じてくる強い不安や恐怖に、動悸・呼吸困難・発汗などの自律神経症状を伴うパニック発作が2回以上繰り返し出現する状態をパニック障害(症)といいます。パニック発作は急速に症状が現れ、数分以内にピークを迎え、20~30分で消失することが一般的です。パニック障害は、肉体的疲労や心労などの心身のストレスが重なっている人、睡眠障害が続いている人、完璧主義で気を使い過ぎる人に起きやすいといわれています。有病率は、日本人では約1.5%、およそ100人に1人です。20~35歳ぐらいに発症することが多いですが、10代で発症することもあります。女性の方が男性に比べ2~3倍多いといわれています。

全般性不安障害との違いとは?

全般性不安障害は、特定の状況に限らず、理由が明確でない不安が持続的に続きます。この状態が長引くことで、日常生活に支障をきたすことがあります。 パニック障害との大きな違いは、恐怖や不安のおとずれ方であり、パニック障害は数分でピークに達する特徴がありますが、全般性不安障害は恐怖や不安が継続しやがて消えていく特徴があります。

パニック障害の症状チェック

下記の予期できない突然のパニック発作が4つ以上あると、注意が必要です。

① 動悸・心悸亢進
② 発汗
③ 息苦しさ
④窒息感
⑤震え
⑥胸痛
⑦吐き気
⑧めまい
⑨冷感・熱感
⑩うずき感などの異常感覚
⑪現実感消失
⑫コントロールを失うなどの恐怖感
⑬死ぬことに対する恐怖

また、 発作のみられない時期に 「また発作が起こるのではないか」と不安になる(予期不安)、 パニック発作を起こした場所によっては人に助けてもらえない状況を想定してしまい、 外出できなくなったり、 乗り物に乗れなくなったりすることもあります。

パニック障害の治療法

薬物療法と認知行動療法が主たる治療法です。薬による治療では、抗うつ薬と抗不安薬が中心となります。抗うつ薬の中でも選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が有効とされています。パニック発作は薬物療法により治められる場合が多いです。認知行動療法は予期不安や乗り物、特定の場所に対する恐怖・不安を克服するために効果的です。曝露療法は不安場面に臨み、耐える練習をする方法です。

放置すると合併症も。パニック障害は早期発見・早期治療をお勧めします。

突然、強いパニック発作に襲われて病院に運ばれても、しばらくすると症状が消失し、検査を受けても異常がないと言われることがよくあります。精神的な病気だと気付かず、病状を悪化させることがあります。また、パニック障害を放置していると、うつ病、アルコール依存症を合併することがあります。病院で身体の異常が見つからない場合は、早めに心療内科、精神科を受診されることをお勧めします。  

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