【予約制です。事前にお電話ください】

06-6136-7233

月・水・金
10:00-20:00
土曜日
10:00-13:00
休診日:
火・木・日・祝日・土曜午後

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群はどんな病気?

過敏性腸症候群はIBS(irritable bowel syndrome)と呼ばれることもあります。日本ではおよそ10%の人が過敏性腸症候群に悩まされていると言われています。女性に好発し、若年者に多いのが特徴。過敏性腸症候群は大腸には炎症や腫瘍などの異常はないにも関わらず、慢性的な下痢や便秘が続く消化管の機能障害です。過去3ヶ月以内に、1ヶ月あたり3日以上の腹痛やお腹の不快感が繰り返し起こっており、さらにお腹の不快感は排便によって和らぐ場合に過敏性腸症候群の診断が下されます。症状によって排便の回数が変化したり、便の形状が柔らかかったり硬かったり、便の形状が変化することも診断基準となります。過敏性腸症候群の明らかな原因は不明ですが、症状を悪化させる原因にはストレスが大きく関与していると指摘されています。腹部の不調やそれに伴う不安感により、日常生活に支障をきたすこともあります。過敏性腸症候群には、ストレスをためやすい人、真面目な人、完璧主義な人、生活リズムが崩れている人、感情表現が苦手な人がなりやすいと考えられており、心の悲鳴が身体的な症状として現れていると考えていいでしょう。

簡単な過敏性腸症候群チェック

  • 一日に何回もお腹を下す
  • 慢性的な便秘をしている
  • 排便後は腹痛が収まる
  • 排便後に便が出きっていない感じがするが、便は出ない
  • 下痢が何週間も続いている
  • 腹痛や下痢が突然訪れる
  • 下痢が続いているが体重に変化はなく、食欲もある
  • 便秘と下痢を交互に繰り返す
  • 便が硬い
  • 便がゆるい
  • お腹の膨満感を感じる
  • 緊張しているときにお腹が張る
  • 一日に何回もおならをする
  • 電車に乗っていると下痢が出そうになる
  • 試験中にお腹が痛くなる
  • 睡眠時や休日には症状がない
  • 腹痛や下痢、便秘などの腹部症状が1ヶ月以上継続している 

過敏性腸症候群の主な症状

過敏性腸症候群の主な症状には腹部の不快感、腹痛、慢性的な便秘、下痢があります。これらの症状が複合的に発症することが多く、慢性的な便秘が続いた後は逆に下痢になりやすかったりとさまざまなお腹の不調が引き起こされます。排便回数や便の形状によって4つに分類されます。「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4つです。「便秘型」は女性に多いと言われています。便意はありますが便が出にくくなります。便の形状は硬く水分量が少ないという特徴があります。「下痢型」は男性に多いと言われています。緊張しているときやすぐにトイレへ行けない状況がストレスとなり症状が出やすくなります。下痢が続いて体重が減少するという事はありませんが、不安感から外出が減ったり、引きこもりがちになることも考えられます。「混合型」は便秘と下痢の症状が交互に繰り返されます。周期や頻度には個人差があります。「分類不能型」はブリストル便形状尺度という評価スケールの3〜5の便が主体となります。便は出ているが腹痛がある、という症状が特徴です。

過敏性腸症候群の治療法

過敏性腸症候群の一般的な治療方法にはストレスへの対処や生活習慣の改善があります。3食規則正しく食事を取り、暴飲暴食や夜間の食事を避けましょう。栄養を考えバランスの良い食事を取ってください。刺激物やアルコール、炭酸飲料、高脂肪の食べ物は避けて早食いを避け、症状の改善を目指します。ストレスを取り除くためにストレスの原因となっている環境を避け、睡眠、休養を十分に取る必要があります。便秘や下痢などの腹部症状には消化管機能を調整するための内服治療を行います。

その他

腹部症状が続いている場合は消化器疾患の可能性もあるので、まずは消化器内科を受診すると良いでしょう。消化器内科での診察後、消化器に異常がない場合は精神科を受診し医師に相談してください。ストレスを感じている体からのSOSを見逃さず適切な受診行動で心身ともに健康な状態を目指しましょう。

院長コラム

06-6136-7233